当院の矯正歯科
ABOUT
【矯正治療・装置について】
- 矯正治療の一般的な治療費は60万~150万円、一般的な治療期間は2~3年、一般的な治療回数は24~36回となります。
- 矯正治療は、公的健康保険対象外の自費診療となります。
- 薬機法(医薬品医療機器等法)未承認の矯正装置は、医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
- 治療の主なリスク・副作用については、ページ下部をご確認ください。
クリア矯正歯科の特徴
クリア矯正歯科理念
矯正歯科治療を通じて、患者様の健康と社会の発展進歩に貢献し、全スタッフの幸せを追求する。
クリア矯正歯科 基本指針
当院は治療の質にこだわり質的な高みを目指し、矯正医30年超の知識と経験のもとに「自分が患者様の歯だったらこうしてもらいたいというところから自分が受けたい治療、又は自分の家族にしたい治療を行う」を基本的な考えとします。
- Ⅰ・脱落しないボンディング(装置接着)への執念① ・脱落しないボンディングへの執念② 奥歯もバンドからボンディング(接着)へ
- Ⅱ・矯正による後戻りをさせない執念 オーバーコレクションその① オーバーコレクションその②
- Ⅲ・スタンダードエッチワイズ法採用
- Ⅳ・もし自分の歯ならどこを抜歯してもらいたいか? 非定型抜歯その①前歯編 非定型抜歯その②大臼歯編
- Ⅴ・動的矯正治療終了時に隙間を完全に閉じきる 人類の弱点である隙間との戦い
- Ⅵ・アーチフォーム(抜歯しても狭くしない)
- Ⅶ・あえてサージェリーファーストへ
- Ⅷ・顎変形症と矯正単独とのグレーゾーンの患者様に対する矯正治療とは 安全・安心な矯正治療単独という選択
- Ⅸ・ハーフリンガル(上顎のみ裏側)矯正治療
- Ⅹ・虫歯だってきれいに治してもらう環境を整えたい
矯正医30年超Dr榎本のこだわりⅠ 脱落しないボンディング(装置接着)への執念①
多くの矯正歯科はボンディング(装置装着)の処置が甘くブラケットが脱落するため、患者様が急患として来院せざるを得なくなっています。
しかし、当院のボンディングはまず取れません。
もちろん100パーセント取れないわけではないですし、その必要もありません。
もし、あまりにも強く接着する形にしたら、マルチブラケット治療終了時に安全に外す事ができなくなってしまいます。
それらの理由から、当院は安全に外せる方向を考慮した最大の強度で接着できるようにしています。
正しい歯面の処理と緻密な手順によって強度が高まります。
接着に使うレジン(プラスチックの一種)もスーパーボンドという昔からある破壊強度があまり高くなく粘りのあるものをわざわざ使っています。
現在は歯科材料の急速な進歩からもっと強度の高いものもあり、それを使っている歯科医院も沢山あります。
ただし、この強度の高い接着用レジンを使うと、マルチブラケット治療終了時にブラケットを除去するのも大変ですし、除去後の研磨がさらに大変です。
残った硬い接着剤の残りを削り取る際、当然硬く強い切削器具を使わざるを得ないので、歯を傷つけてしまうのです。(実際に良く見かけます。)
それに対しスーパーボンドは強度が高くなく、歯が削れないレベルの切削器具を使うので、歯を傷つけることはほぼありません。
矯正医30年超Dr榎本のこだわりⅠ 脱落しないボンディングへの執念② 奥歯もバンドからボンディング(接着)
いまだに多くの矯正歯科医院では臼歯部(奥歯)にはバンドという金属の輪を使っている所が多いという現状があります。
なぜか?
奥歯はボンディング(接着)が特に脱落し易いのです。
だから、昔からあるバンド(金属の輪)が未だに通用しています。バンドで無いと歯に付けた装置が取れるからです。
最も端的な例が、上顎を後ろに下げようとするヘッドギアという装置です。
このヘッドギアはそれなりに大きな力が掛かる為、ほとんどの矯正歯科が大臼歯にバンドを使用します。
当院は当然、接着ボンディングでヘッドギアを付けています。
現在は残念ながら、ほぼ多くの大学病院の矯正歯科ですらバンドをしてヘッドギアを使っています。きちんとやれば、ボンディングで出来ます。(難易度は高いですが)
バンドは決して悪者ではありませんが、以下の利点、欠点があります。
利点
- ①ブラケットの脱落のリスクが少ない。
- ②自費修復物(被せ物、セラミック等)の表面を加工しないので、外した後、そのまま使える可能性を広げる。ただし隙間も開くし、かみ合わせも変わるので再製の可能性も。
欠点
- ① 長く使用するとバンド下カリエスというバンドの内面の虫歯になる可能性がある。
- ②なんといっても隙間が残る。0.5mmから1mm弱の隙間は必ずでて、自然に閉じきるとは言えず、隙間が残ることも
矯正30年超のDr榎本のこだわりⅡ 矯正による後戻りをさせない執念 オーバーコレクションその①
多くの不正咬合(歯並びや噛み合わせが悪い状態)には叢生(でこぼこ)を伴う事が多いと思われます。
これをマルチブラケット装置で100パーセント並べてもリテーナー(保定装置)にした時には後戻りしてしまいます。
これは矯正医にとってかなり頭が痛い問題です。
これに対応するのがオーバーコレクションです。
特に上の前歯は後戻りが目立ちます。
一番多いのは上の前歯の脇の歯が内側にはいっている状態です。
この脇の歯はきれいに並べても本当に戻りやすいです。
歯茎の中の繊維が治療前の状態を覚えていて、それに向かってかなりしつこく引っ張るのです。
そして上の前歯の後戻りの結果、下の前歯のでこぼこに繋がります。
矯正医30年超Dr榎本のこだわりⅡ 矯正による後戻りをさせない執念 オーバーコレクションその② 歯根も前後的に正しい位置
その①で最低限のオーバーコレクションはされました。
しかしまだ脇の歯の根が内側に残っており、これもまた後戻りの原因になります。
ここからさらに内側に残っている歯の根を正しい位置まで持っていく作業を行います。
ここまで完全に出来ればリテーナー時にも、リテーナー終了時以降も後戻りはかなり少なくなります。(但し、キチンとリテーナーを使う前提ですが、、、、)
矯正医30年超Dr榎本のこだわりⅢ スタンダードエッチワイズ法採用
スタンダードエッチワイズ法(患者様の一人ひとりの歯や歯列に合わせてワイヤーを曲げる治療)はなぜここまで少なくなったのでしょうか?
その答えは人間が快適さを求めた結果にあります。
歯と顎の形は本当に千差万別です。上の歯が出ている患者さん、凸凹の患者さん
開咬(上下の前歯が噛み合わずに開いている)の患者さん、一つとして同じ歯とかみ合わせはありません。
それを標準の1つだけの形に合わせるのは無理があります。
上の歯が出ている場合(上顎前突)と下の歯が出ている場合(下顎前突)でも、例えば前歯の傾斜軸も違えば、それに繋がる横の歯の角度も違います。また過蓋咬合(上下の歯の噛み合わせが異常に深く上の前歯が下の前歯を半分以上隠していたり全部隠したりしている状態)と開咬とでは、前歯の上下的な高さも全部異なります。
歯並び、かみ合わせのプロたる矯正歯科医都合で矯正歯科医の効率、快適さを追求していいのでしょうか?そんな仕事でいいのでしょうか?と私は考えます。
矯正医30年超Dr榎本のこだわりⅣ もし自分の歯ならどこを抜歯してもらいたいか? 非定型抜歯その①前歯編
上顎の前歯は虫歯になるのはよくある事ですが、Dr榎本の経験で言えば意外と事故や外傷が多く見られます。
上顎の前歯が出ている場合に多くその様な事故、外傷の結果、前歯が折れたり、欠けたり、抜けたりとかなりのダメージがあります。
また上顎の前歯は虫歯になり易く、少し放っておくと深い虫歯になる可能性が高いと言えます。
一つの救いは前歯の神経の治療は奥歯に比べれば比較的成功率が高いです。
しかし、残念ではありますが歯の根の先端に膿が溜まってしまう場合が多いと感じます。
また、前歯の歯根はただの円筒形ですので、神経の治療後は折れ易いです。
原則的に神経の治療のした歯は、10年から30年とかのスパンでミイラのように乾燥して硬く脆くなり、土台となる歯の根が割れて抜歯となる可能性が高いです。
矯正医暦30年超のDr榎本はいつもこう考えます。
もし、自分の歯だったらどんな治療が受けたいか?
条件の悪い前歯を残して4番目の歯を抜くより、長期間残る可能性の少ない悪い歯を抜いて欲しいと私は思います。
矯正医30年超Dr榎本のこだわりⅣ もし自分の歯ならどこを抜歯してもらいたいか? 非定型抜歯その②大臼歯編
奥歯が虫歯で神経が無いなら、その奥の親知らずの歯が使える場合がある!
虫歯等の原因で奥歯が大きく被せる冠が入っている歯や、神経の治療がしてある歯は長くもたせていく(20年、30年~)のは中々難しいです。
神経の治療した歯はミイラのように少しずつ干からびて硬くもろくなり、最後は垂直的な割れがおこり、抜歯となります。
そして奥歯はすでに一本歯が無くてブリッジ(冠橋義歯)というものにしてある患者様も多いと思います。
象徴的なエピソードがあります。
上の歯が出ていて、上の顎の奥歯に両側ブリッジがはいっている出っ歯の学生がいました。
歯学部の学生は授業で自分の矯正分析を行わなければなりません。
その分析をしながら担当のインストラクターに上の前歯引っ込めたいと相談したところ、ブリッジはそのままで糸切り歯の後ろにある4番目の歯を別に抜かないとダメだねとのことでした。
当時は学生でなんだかとても不合理だなと思いましたが、学生の知識レベルではそんなものかな?と思っていました。
今なら、ブリッジを切って歯の無い所の隙間を詰めるべきと思います。
もうひとつ大事なことは大臼歯の根管治療はとても難しいことを知って頂きたいと思います。
厚生労働省のあまりにも低い点数では制度的に難しいと思います。
多くの場合、根尖病巣という膿の袋が生じたり、10~20年後、歯周病の問題や、破折の問題で抜歯になる場合があるのが現実です。
その時に親知らずがあったら最高です。親知らずの歯を使ってかみ合わせを作れます。
なので、奥歯の被せ物、神経の治療している患者様は親知らずがあるなら抜く前に矯正医榎本にご相談ください。
矯正医30年超のDr榎本のこだわりⅤ 動的矯正治療終了時(マルチブラケット治療終了時)に隙間を完全に閉じきる ~人類の弱点である隙間との戦い~
褄楊枝(つまようじ)を知らない人はいないでしょう。
それ位、太古の昔から人は歯の間に物が詰まっていたのではないか?と推測されます。
まさに人類の弱点と言えるのではないでしょうか?
矯正治療をしていない人が隙間に物が詰まるのは正しい並びでない部分と、良くない食いしばりの部分があると考えられます。(年齢的な歯周病問題等もあります。)
日本における矯正治療では、矯正抜歯がどうしても必要な場合が多いのが現実です。
さらに追い討ちをかけるのが、タイニングプライヤー(ブラケットにワイヤーを結紮する際に使用される器具)を使わない矯正医の風潮です。
現在の矯正医の風潮はとにかく効率重視!です。タイニングプライヤーなんて前近代的なものは使えないし、使いません。
私は矯正治療に携わって30年以上経ちますが、最終的に隙間を閉じるのにこれ以上の矯正歯科のプライヤーは無いと思います。
もちろん、ゴムでもある程度閉じることは出来ますが、完全では無く、閉じ方が甘いです。
フロスを使って隙間確認すると本当に良く分かります。
ほとんどの矯正歯科がフロスを使ってチェックしていないので(バンド使っていたらそもそも隙間が残っていますし)、その結果タイニングプライヤーの必要性がわかってもらえないのが悲しいところです。
効率を求める事はいい事だと思いますが、人類の弱点である隙間を閉じる為に矯正歯科としてやる事は全部やって装置を外していきたいと考えます。(それでも隙間が空く可能性がありますが)
矯正医30年超のDr榎本のこだわりⅥ アーチフォーム(抜歯しても狭くしない)
大変残念な事ですが、、、外側のマルチブラケット装置では、多くの矯正歯科治療は抜歯をすると歯の並びが狭くなります。(Vシェイプと表現します。)
もちろん、矯正医暦30年超の榎本は可能な限り(歯周組織、歯槽骨が問題ない範囲で)広く、VシェイプではなくUシェイプにします。
Vシェイプになると、バッカルコリドーが増えます。
バッカルコリドーとは大きく笑った時に口角の所の歯列が狭いと影になる現象です。
それと、当然舌が動く範囲(舌房、ぜつぼう)が小さくなり、狭く感じます。
矯正医30年超のDr榎本のこだわりⅦ あえてサージェリーファーストへ
河童(かっぱ)仕上がり(上下顎前突)の無い世界へ
普通の矯正治療でも非抜歯による河童仕上がりが残念ながら多いですが
手術併用矯正治療でも河童仕上がりが多いのが現状です。
利点
- 1. 術前矯正が無いため、全矯正治療期間を短く出来る
- 2. 術前矯正治療におけるデコンペンセイションがない。 (元々受け口なら、受け口を悪化させるデコンペンセイションがない)
- 3. 治療期間が短い為、歯根吸収リスク等が少ない。
- 4. 手術日をすぐに決められる。
- 5. 手術が早期に行われる為、顔の形が早期に治る。
- 6. 全矯正治療期間が短い為、患者様のモチベーションの低下が少なく、治療の中断が少ない。
- 7. 表側の装置だけではなく、裏側の装置も可能になる。
- 8. 裏側の装置で治療行うと審美性も良いが、手術後のオープンバイト(奥歯は噛み合っているのに前歯が噛み合っていない状態)に効果的。
欠点
- 1. 自費診療になる為、矯正治療費、手術費が高額になる。
矯正医30年超Dr榎本のこだわりⅧ 顎変形症と矯正単独とのグレーゾーンの患者様にたいする矯正治療とは 安全・安心な矯正治療単独という選択
手術併用矯正治療ではなく矯正単独で治療が可能な患者様が実は沢山いるのではないでしょうか。
経験の少ない矯正医や一般歯科の先生は少しでも反対の咬み合せが見られれば、すぐに手術、手術と連呼する傾向があるようです。患者様もそれに洗脳される?様子で手術しか治せないと思い込んでしまう事が多くあります。
ですが、私からすると手術だと言われた多くの患者様の中にも矯正単独で治療可能な方が多くいらっしゃると推察されます。
まず、 矯正治療単独で治るなら、手術しない方が安全・安心です。
矯正医30年超Dr榎本のこだわりⅨ ハーフリンガル(上顎のみ裏側)矯正治療
ハーフリンガル矯正はリンガル矯正が下手だから半分だけやるのだろう?と考える方がいて当然です。
もちろん、そういう矯正歯科クリニックあるとは思いますが、当院は違います。
はっきり言ってフルリンガル矯正の方が術者の矯正治療の効率という点ではいいし、楽です。ではなぜハーフリンガル(上顎裏側、下顎表側)か?
それは患者様に多くのストレスがかかる可能性があるからです。
下顎の内側には舌が常に存在しています。
その舌がやはり装置にどうしても当たってしまいます。
特に下顎の脇の歯の所が避けられません。
夕方、夜になると舌が痛くなる>しゃべらない>食べるのも控える>ストレス大>(人によっては)少し鬱状態に近くなる
なので、下顎の外側に装置を付けると鬱状態に近くなってしまう患者様はいなくなります。
治療の難易度が上がるのは、なぜか?
それは水平的なボーイングエフェクトが正反対だからです。
ボーイング(bowing)とはお辞儀をする、弦楽器の弓を操る、という事です。
どちらも弓のようにしなっていく様子を表しています。
リンガル(裏側)矯正は水平的には歯列が丸く(ラウンドシェイプ)なっていきます。
ラビアル(表側)矯正はどんどん歯列がとがって狭く(Vシェイプ)なっていきます。
常にこのボーイングエフェクトの違いを意識して矯正治療を進めていく必要があります。
ここのような理由からハーフリンガルは地味に難しく、行っているクリニックが意外に少ないのです。
矯正医30年超Dr榎本のこだわりⅩ 虫歯だってきれいに治してもらう環境を整えたい
奥歯の咬み合せ面の虫歯ならきれいに治してもらえる確率が高いと思います。
それは直視直達の原則に合致しているからです。
直視直達とは真っ直ぐ見えて、器具が真っ直ぐ到達する事です。
虫歯を治す歯医者の先生は高度な訓練と経験があると思いますが、やはり治す先生も血の通った生身の人間です。
直視直達の環境の中であれば、術者も治療し易く、正確に精密な治療が可能になります。
直視直達の環境でその力を発揮して頂きたいのです。
リスク・副作用
矯正治療にともなう一般的なリスク・副作用
- 矯正治療の一般的な治療費は60万~150万円、一般的な治療期間は2~3年、一般的な治療回数は24~36回となります。使用する装置、症状や治療の進行状況などにより変化しますので、参考程度にお考えいただき、詳細は歯科医師にご確認ください。
- 機能性や審美性を重視するため、公的健康保険対象外の自費診療となり、保険診療よりも高額になります。
- 最初は矯正装置による不快感、痛みなどがあります。数日から1~2週間で慣れることが多いです。
- 治療期間は症例により異なりますが、成人矯正や永久歯がすべて生えそろっている場合は、一般的に1年半~3年を要します。小児矯正においては、混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)に行なう第1期治療で1~2年、永久歯がすべて生えそろったあとに行なう第2期治療で1~2年半を要することがあります。
- 歯の動き方には個人差があるため、治療期間が予想より長期化することがあります。
- 装置や顎間ゴムの扱い方、定期的な通院など、矯正治療では患者さまのご協力がたいへん重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
- 治療中は、装置がついているため歯が磨きにくくなります。虫歯や歯周病のリスクが高まるので、丁寧な歯磨きや定期メンテナンスの受診が大切です。また、歯が動くことで見えなかった虫歯が見えるようになることもあります。
- 歯を動かすことにより歯根が吸収され、短くなることがあります。また、歯肉が痩せて下がることがあります。
- ごくまれに、歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
- ごくまれに、歯を動かすことで神経に障害を与え、神経が壊死することがあります。
- 治療中に金属などのアレルギー症状が出ることがあります。
- 治療中に、「顎関節で音が鳴る、顎が痛い、口をあけにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
- 問題が生じた場合、当初の治療計画を変更することがあります。
- 歯の形状の修正や、噛み合わせの微調整を行なうことがあります。
- 矯正装置を誤飲する可能性があります。
- 装置を外すときに、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、補綴物(被せ物など)の一部が破損することがあります。
- 装置を外したあと、保定装置を指示どおりに使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
- 装置を外したあと、現在の噛み合わせに合わせて補綴物(被せ物など)の作製や虫歯治療などをやり直す可能性があります。
- 顎の成長発育により、歯並びや噛み合わせが変化する可能性があります。
- 治療後に、親知らずの影響で歯並びや噛み合わせが変化する可能性があります。
- 加齢や歯周病などにより、歯並びや噛み合わせが変化することがあります。
- 矯正治療は、一度始めると元の状態に戻すことが難しくなります。
外科矯正治療にともなう一般的なリスク・副作用
- 公的健康保険対象となるのは、自立支援医療(育成医療・更生医療)指定医療機関または顎口腔機能診断施設の指定を受けた医療機関のみとなります。指定を受けていない医療機関での外科的矯正治療は、公的健康保険対象外の自費診療となり、保険診療よりも高額になります。
- 手術は全身麻酔のもとで行ないます。
- 2~3週間程度の入院が必要となり、入院前には検査のために通院していただきます。
- 手術後は部分的な麻痺やしびれが出たり、まれに鼻の変形が見られることがあります。
- 骨を固定するために頬側からビスを入れてプレートを留める場合、数ミリの切開が必要となることがあります。ただし、ほとんどわからない程度の小さな傷です。
- 手術後しばらくは口があまり開かないので、食生活に不都合を感じることがあります。
- 手術後半年から1年くらいで、プレート除去手術のため再度1週間程度の入院が必要となることがあります。
舌側矯正治療にともなう一般的なリスク・副作用
- 機能性や審美性を重視するため、公的健康保険対象外の自費診療となり、保険診療よりも高額になります。
- 装置に慣れるまで発音しづらいなどの症状が出ることがあります。
- 矯正装置を装着している期間は、適切に歯磨きができていないと、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。歯磨き指導をしますので、毎日きちんと歯を磨き、口腔内を清潔に保つようご協力をお願いします。
- 歯磨き、エラスティック(顎間ゴム)の使用、装置の取り扱い、通院などを適切に行なっていただけない場合、治療の期間や結果が予定どおりにならないことがあります。
- 成長期の患者さまの治療では、顎骨の成長を予測し、現段階において適切な治療を行ないますが、まれに予期できない顎の成長や変化によって治療法や治療期間が大きく変わることがあります。また、顎の変形が著しい場合には、矯正治療に外科的処置を併用することがあります。
- 歯を移動させることにより、まれに歯根の先端がすり減って短くなる「歯根吸収」を起こすことがあります。しかし、適切な矯正力で歯を移動させることでセメント質(歯根表面を覆っている組織)が修復されるため、歯根吸収のリスクを軽減できます。
- 歯の周囲の組織は、治療前の状態に戻ろうと「後戻り」する性質があるため、治療後も数ヵ月から1年に1回ほどの頻度で通院いただいて歯の状態を管理し、後戻りを防ぐ必要があります。
マウスピース型矯正装置(インビザライン)を用いた治療にともなう一般的なリスク・副作用
- マウスピース型矯正装置(インビザライン)を用いた治療は、機能性や審美性を重視するため、公的健康保険対象外の自費診療となり、保険診療よりも高額になります。
- 正しい装着方法で1日20時間以上使用しないと、目標とする治療結果を得られないことがあるため、きちんとした自己管理が必要になります。
- ご自身で取り外せるため、紛失することがあります。
- 症状によっては、インビザラインで治療できないことがあります。
- お口の中の状態によっては、治療計画どおりの結果が得られないことがあります。
- 装着したまま糖分の入った飲料をとると、虫歯を発症しやすくなります。
- 治療によって、まれに歯根吸収や歯肉退縮が起こることがあります。
- 食いしばりの癖が強い方の場合、奥歯が噛まなくなることがあります。
- 治療途中で、ワイヤーを使う治療への変更が必要になることがあります。
- お口の状態によっては、マウスピース型矯正装置に加え、補助矯正装置が必要になることがあります。
- 治療完了後は後戻りを防ぐため、保定装置の装着が必要になります。
- 薬機法(医薬品医療機器等法)においてまだ承認されていない医療機器です。日本では完成物薬機法対象外の装置であり、医薬品副作用被害救済措置の対象外となることがあります。
薬機法において承認されていない医療機器「インビザライン」について
当院でご提供している「マウスピース型矯正装置(インビザライン)」は、薬機法(医薬品医療機器等法)においてまだ承認されていない医療機器となりますが、当院ではその有効性を認め、導入しています。
- 未承認医療機器に該当薬機法上の承認を得ていません(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構ウェブサイトにて2024年10月28日最終確認)。
- 入手経路等 アライン・テクノロジー社(日本法人:インビザライン・ジャパン合同会社)より入手しています。
- 国内の承認医療機器等の有無 国内では、マウスピース型矯正装置(インビザライン)と同様の性能を有した承認医療機器は存在しない可能性があります(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構ウェブサイトにて2024年10月28日最終確認)。
- 諸外国における安全性等にかかわる情報 1998年にFDA(米国食品医薬品局)により医療機器として認証を受けていますが、情報が不足しているため、ここでは諸外国における安全性等にかかわる情報は明示できません。今後重大なリスク・副作用が報告される可能性があります。
- 医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度の救済対象外 国内で承認を受けて製造販売されている医薬品・医療機器(生物由来等製品である場合に限る)・再生医療等製品による副作用やウイルス等による感染被害で、万が一健康被害があったとき、「医薬品副作用被害救済制度」「生物由来製品感染等被害救済制度」などの公的な救済制度が適用されますが、未承認医薬品・医療機器・再生医療等製品の使用は救済の対象にはなりません。また、承認を受けて製造販売されている医薬品・医療機器・再生医療等製品であっても、原則として決められた効能・効果、用法・用量および使用上の注意に従って使用されていない場合は、救済の対象にはなりません。
日本では、完成物薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
※当該未承認医薬品・医療機器を用いた治療の広告に対する注意事項の情報の正確性について、本ウェブサイトの関係者は一切責任を負いません。