矯正歯科治療の流れ
FLOW
矯正歯科治療の流れ
STEP
ご来院・受付
ご来院の際は、保険証のご提示、診察券(再診の場合のみ)をご提示ください。その後、問診票のご記入をお願いします。
当院では患者さまをできるだけお待たせしないよう、予約制を導入しています。ご来院の際はお電話にてご予約をお取りください。
なお、初診の患者さまは、ご予約の10分ほど前にご来院いただけるとお手続きがスムーズです。STEP
ご相談・カウンセリング
患者さまからお話しを伺ったうえで、当院スタッフからも問診票を確認しながら質問させていただきます。ご希望されていることや、治療への不安、過去に受けた治療、現在治療中のご病気についてなど、治療を行なうにあたり大切なことをお聞きします。
矯正治療は正解だけを考えるのではなく、どのように治療を進めれば患者さまの幸せにつながるか、という点を追求しています。充分な時間をかけて丁寧にカウンセリングをしますので、ご安心ください。STEP
精密検査
ミラーや探針などの器具を使用しながら、お口の状態をチェックします。レントゲン撮影や、お口とお顔の写真撮影も行ないます。これにより、現在の状態を把握するだけでなく、治療前後の変化もよりはっきりわかるようになります。
STEP
診断・治療計画の説明
検査結果をもとに、現在のお口の状態や具体的な治療方法についてわかりやすくご説明します。このとき、治療方法のメリットやデメリット、費用や治療期間なども明確にお伝えします。
根管治療をしている歯や補綴治療をした歯を抜歯して健康な歯を残す治療方法や、患者さまの歯列に合わせて装置を作るオーダーメイドの矯正治療など、治療内容を詳しくご提案します。
当院では、患者さまが治療方法にご納得されたうえで治療を開始しています。STEP
治療・通院
治療計画にご納得いただけたら、いよいよ治療を開始します。患者さまのご希望やお口の状態に合った矯正装置を装着し、ご来院のたびに装置を調整します。着実に治療を進めて、目標とする歯並びへ近づけていきます。
小児矯正は、一般的に7~11歳くらいの混合歯列期に治療を行ないます。混合歯列とは、大人の歯(永久歯)と子どもの歯(乳歯)が混在している状態のことです。通院頻度は、およそ2~3ヵ月ごとを目安にしてください。
成人矯正の治療期間は、基本的におよそ1年半~3年です。通院頻度はおおよそ1ヵ月ごとになります。STEP
治療後の観察
治療後は歯の後戻りを防ぐために、2年ほど保定装置を入れて観察を続けます。この間の通院頻度は、およそ3ヵ月~半年ごとのペースになります。
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メンテナンス
治療後は、メンテナンスで患者さまの健康維持をサポートしていきます。虫歯や噛み合わせのチェック、歯磨き方法のアドバイスなどを実施します。メンテナンスを継続して、美しく健康なお口を守っていきましょう。
保定期間の重要性
矯正によって動かした歯は、もとの位置に戻ろうとする習性があります。これを「後戻り」と言って、正しい歯並びに安定させるための処置(保定)として、矯正後の保定期間にリテーナーを装着していただきます。
リテーナーは取り外し可能なものと固定式に大きく分かれます。取り外し可能なタイプは歯磨きなどが楽になり、固定式は安定的に保定することができます。きれいになった歯並びをしっかり固定させるための、大事な工程となります。歯科医師と相談しながら適切なリテーナーを選びます。
リスク・副作用
矯正治療にともなう一般的なリスク・副作用
- 矯正治療の一般的な治療費は60万~150万円、一般的な治療期間は2~3年、一般的な治療回数は24~36回となります。使用する装置、症状や治療の進行状況などにより変化しますので、参考程度にお考えいただき、詳細は歯科医師にご確認ください。
- 機能性や審美性を重視するため、公的健康保険対象外の自費診療となり、保険診療よりも高額になります。
- 最初は矯正装置による不快感、痛みなどがあります。数日から1~2週間で慣れることが多いです。
- 治療期間は症例により異なりますが、成人矯正や永久歯がすべて生えそろっている場合は、一般的に1年半~3年を要します。小児矯正においては、混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)に行なう第1期治療で1~2年、永久歯がすべて生えそろったあとに行なう第2期治療で1~2年半を要することがあります。
- 歯の動き方には個人差があるため、治療期間が予想より長期化することがあります。
- 装置や顎間ゴムの扱い方、定期的な通院など、矯正治療では患者さまのご協力がたいへん重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
- 治療中は、装置がついているため歯が磨きにくくなります。虫歯や歯周病のリスクが高まるので、丁寧な歯磨きや定期メンテナンスの受診が大切です。また、歯が動くことで見えなかった虫歯が見えるようになることもあります。
- 歯を動かすことにより歯根が吸収され、短くなることがあります。また、歯肉が痩せて下がることがあります。
- ごくまれに、歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
- ごくまれに、歯を動かすことで神経に障害を与え、神経が壊死することがあります。
- 治療中に金属などのアレルギー症状が出ることがあります。
- 治療中に、「顎関節で音が鳴る、顎が痛い、口をあけにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
- 問題が生じた場合、当初の治療計画を変更することがあります。
- 歯の形状の修正や、噛み合わせの微調整を行なうことがあります。
- 矯正装置を誤飲する可能性があります。
- 装置を外すときに、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、補綴物(被せ物など)の一部が破損することがあります。
- 装置を外したあと、保定装置を指示どおりに使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
- 装置を外したあと、現在の噛み合わせに合わせて補綴物(被せ物など)の作製や虫歯治療などをやり直す可能性があります。
- 顎の成長発育により、歯並びや噛み合わせが変化する可能性があります。
- 治療後に、親知らずの影響で歯並びや噛み合わせが変化する可能性があります。
- 加齢や歯周病などにより、歯並びや噛み合わせが変化することがあります。
- 矯正治療は、一度始めると元の状態に戻すことが難しくなります。